私が拠点を日本に戻してからの半年間ほど、自分の時間の大半をサウンドシステムの制作や、フィールドレコーディング、DJ、シンセサイザーの開発など、”音”全般に費やしてきました。 私自身今までDJとして音楽を楽しんだり、サウンドエンジニア的な観点でシステムを動かしたりしてきたのですが、これほど濃厚に音に対して触れ合って考えさせられる期間は初めてであった感覚があります。

その活動の中で、共に音という共通の接点で活動してきた仲間 hikino, taishi.ro, torrentshinodaで結成したコレクティブがknow clueです。 know clueのメンバーには、自ら初めて0から設計するサウンドシステムに対して信用してくれたこと、ともに音と向き合う機会を与えてくれたことを大変感謝しています。

そして、今回そのknow clueとしてイベントを開催する運びになりました。 これは半年間、体験としての音を起点とした我々の実験活動結果を場であります。 know clueのメンバーはもちろんのこと、今回出演を快諾してくださったすべての演者の皆様方を僭越ながらご紹介させていただきます。

dj desu

重化学工業系、ギアのミシミシや油の匂いを彷彿させる自分の中の大きな感情を音として表現している感じが素敵です。 良く彼の実験音楽セットを耳にするのですが、今回は1Fのダンスフロアということで、フロアの雰囲気をどのように作っていくか楽しみです。 今回はイベント当日で配布する予定のMixを提供してれました。ぜひ現場で入手してください。

hikino (know clue)

笑顔が素敵なHappy Boy。 彼と一緒に音楽を楽しむと、音について難しく考えすぎてしまったときなどに体で音を楽しむことの大切さを思い出させてくれます。 この感覚は自分の中でとても大切にしている感覚でいつも感謝しています。 只々Happyなだけでなく、その中にもズブズブしたものを混ぜ込んでくるのがまた良い。 当日はきっと笑顔になれるよな素敵なダンスミュージックを提供してくれることでしょう。

https://www.instagram.com/kosuke.ai/

dJ 置石

選曲の幅の広さと深さは凄まじいと感じています。 初めて彼のMixを聞いたときの衝撃はうまく言葉にできないですが、様々な音の種類が飛び交うなかで、Set全体としては方向性を持っている、しかし展開が予想できないという一見矛盾しているような彼のセットは衝撃を受けました。 私自身もBPMやジャンルに縛られないプレイスタイルに大きな影響を受けています。 また彼の音源レビューBlogは必見です。

https://okiisi.hatenadiary.org/

Oyubi

長年友人として尊敬するアーティストです。 HardcoreなBeatの中に遊び心と、時よりおもちのようなやわらかさを潜めた複雑なサウンドを感じさせます。 決して難しさだけではない、自分の軸はぶさないけど、フロアの環境をしっかりと見ているので、安心して身体を開放してくれるような感覚に陥いる身体性を持ったプレイをいつも見せてくれます。 今回は他の演者の方々のフロアの作り方から、どのように彼のセットを作り上げていくかがとても楽しみです。

https://oyubi.bandcamp.com/

SUGAI KEN

その日常の音の中にある、こちらをひょっこり覗いてくるようなサイケデリックな体験を彷彿とさせます。 オランダに居住していたときに発見したアーティストで、我が家にて毎日の朝晩のお香セッションとして生活ルーティンの中に取り込まれていました。 またtaishi.roとmixを送り合っていた中で、2人とも『不浮不埋』を持っており、お気に入りのアルバムであることが判明しました。普段は別々に音を探していた2人の交差点となったきっかけのアーティストでもあります。

https://linktr.ee/SUGAIKEN

taishi.ro (know clue)

パーティー後のアフターで仲間と集まって音楽を掛け合うセッションでは、時より私の知らない素敵な音楽を提供してれています。 彼のその音楽を知る過程で彼の熱心さ、姿勢に感激を受けました。 帰国のタイミングで一緒に音楽やろうよって声をかけてくれたことにとても感謝しています。 電子音や環境音を加工、再構築するような奇妙な音の実験を体験できる、楽しいだけではない様々な感情になれる彼のセットは、新たな興味の扉を開けるかもしれません。

https://www.taishi.ro/

torrentshinoda (know clue)

互いに迷惑を掛け合ったりしても、長い間音楽を中心にともに一緒に活動してきた盟友です。 この中でも音楽のスタイルの来歴を一番長く共有しているのですが、彼の中にある都会の中の感情を表現したような音という軸は一貫しているように感じます。 今回は1Fのダンスフロアということで一晩の始まりをガイドしてくれるようなセットを楽しみにしています。 また当日はコーヒーを振る舞ってくれるそうです。 彼のコーヒーへの探究心も本物で、正直私はコーヒーの重さが好きでなかったのですが、彼の入れたそれは、軽さの中にフレーバーの豊かさがある飲み物(コーヒーとは思えないほど飲みやすい!)にとってブレイクスルーでした。

https://www.instagram.com/seeding_by_torrentmast3r/

紹介は以上となります。 最後になりますが、快く会場をお貸しくださり、当日も細やかなご配慮をいただきました会場bar bonobo皆様に、深く感謝申し上げます。 それでは会場でお会いしましょう。 ciao:)